結婚式の幸せアイテムSomething Blue
日本ではまだそれほど普及しているわけではありませんが、欧米諸国においては結婚式の時に花嫁が身につけると幸せになると言われているアイテムがあります。
結婚式の幸せアイテムは「サムシングフォー」と呼ばれていて、合計で4つあり、「サムシングブルー」はその一つ。
これは「Something Blue」、つまり何か青い色の物を身に付けることで、花嫁はその後の人生を一生幸せに暮らすことができるというものです。
欧米では2000年以上も前からこの「幸せになれるおまじない」が慣習として取り入れられていて、現在では結婚式でサムシングブルーを身につけなければ不吉になると思っている人も多いのだとか。
結婚式といえば代表的なカラーはやはり白ですが、実はサムシングブルーの「青」は誠実さや純潔を表す色。結婚式のサムシングフォーでは、花嫁の純潔や夫に対する一生の誠実さを象徴する色として取り入れられています。
そもそも、サムシングブルーを含めたサムシングフォーは、いつどこでどんな風に始まったのでしょうか?いろいろな説がありますが、もともとはマザーグースの歌が起源と言われています。
マザーグースの歌の中には、「何か一つ古いもの、何か一つ新しいもの、何か一つ借りてきたもの、何か一つ青いもの、そして6ペンスの銀貨を彼女の靴の中に入れよう!」という説があり、この歌がもともと欧米で愛されていたことから結婚式の花嫁の幸せのモチーフとなったと言われています。
サムシングブルーは具体的に結婚式の花嫁はどこにどんな風に「青」という色を取り入れるのが良いのでしょうか?日本と欧米とでは少々異なるようです。
最近は日本でも教会式の結婚式やホテルでの披露宴においてはサムシングフォーを取り入れるカップルが増えています。日本においてはサムシングブルーは、お色直しのドレスに青という色を混ぜたたり、花嫁が持つブーケに青の花を加えたり、結婚指輪にブルーの宝石を入れたり、また、ティアラにブルーノ宝石を入れたりしてサムシングブルーを演出するカップルが多いようです。
披露宴で青い色をしたシャンパンを振る舞い、それをサムシングブルーとするカップルがいたり、日本においてはカップルごとにいろいろな形で幸せのおまじないを上手に取り入れているのが特徴です。
一方、サムシングフォーが始まった欧米においては、サムシングブルーは他人から見えない部分につけるのが良しとされているため、純白のウェディングドレスの花嫁は、ドレスの下に着る下着やガーターなどに青いリボンをつけてサムシングブルーとする人が多いようです。
結婚指輪を選ぶ際にも、リングの内側に青い宝石を埋め込み、サムシングブルーとする人も多いのだとか。リングの内側では他人から見えませんし、宝石なら時間がたっても価値がなくなることはないので安心ですね。